月食の見え方

問題

         太郎君先生は皆既月食を観測しました。

先 生:今日は皆既月食を観察することができてよかったですね。

太 郎:はい。途中まで曇っていて心配しましたが、実際に皆既月食を見ることができてよかったです。

先 生:ところで、今日観察した皆既月食は、実はとても珍しい現象なのですよ。

太 郎:それはどうしてですか。

先 生:まず、月食とは、月が地球の影になることで、月が暗くなったり欠けたように見える現象です。図1は、太陽、地球、月の位置を示しています。これらの位置によって月食が起こるのです。

太 郎:では、どうして皆既月食は珍しい現象なのですか。

先 生:図2を見てください。太陽、地球、月の位置を横から見た図です。地球は太陽の周りを、月は地球の周りをまわっていますね。これを公転といいます。しかし、地球が公転する面に対して、月が公転する面がかたむいているため、地球の影に完全に覆われることがなかなか起こらないのです。

太 郎:今日、皆既月食を観察することができたことは、とても貴重だったのですね。実は、今日の観望会で皆既月食を観察しているときに、月が欠け始める様子をスケッチしてみました。

先 生:それはいいですね。ここに、今までの皆既月食のかけ始めを記録した何枚かのスケッチがありますので、見てください。     

      

〔問題1〕(図1)の①〜⑧は月の位置を表しています。これらの位置によって月食が起こるについて、「月食」が見られるときの月の位置を、①〜⑧の中から1つ選び、記号で答えなさい。

〔問題2〕図2を参考にして、何枚かのスケッチについて、次のア〜エの中から、先生が見せてくれたスケッチに含まれていないものを1つ選び、記号で答えなさい。なお、次がかけている部分は、わかりやすいように黒く塗っています。


出題のポイント

月食の起こるしくみを知っていれば、一切会話を読む必要もありません。
本来満月となるべきときに、月が影に隠れるから月食です。
なので、(1)は満月になるような月・地球・太陽の位置関係を選べばOKです。
(2)も公転方向が矢印で書かれていますが、それを見なくても月食はどちらから欠けるか覚えておけばすぐに終了です。

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