打ち水とウォーターオーブン

問題

夏の暑い日に太郎君と花子さんが話しています。

太 郎:今日は本当に暑いね。あれ、どうして家の前の道に水をまいているの。

花 子:打ち水をしているのよ。打ち水をすると涼しくなるから。

太 郎:理科の授業で習ったね。水が蒸発して気体になるときに周りから気化熱をうばい、逆に気体の水が液体に変化するときは、周りに熱を放出するんだったね。

花 子:そういえば太郎君、すごい汗をかいているわよ。

太 郎:ずっと暑い中をポチ(太郎君の家の飼いイヌ)と散歩してきたからね。そうか、汗をかくのは体温を下げるためなんだな。

花 子:同じように暑い中を散歩してきたポチは汗をかいていないわね。だからかしら、舌を出してハアハアと速く呼吸しているわ。

太 郎:もしかすると、イヌが速く呼吸するのも同じように体温を下げるためなのかな。ところで、花子さんのお昼ご飯は何だった?

花 子:お昼ご飯は焼き魚だったわ。新しく買ったウォーターオーブンで焼いたの。

太 郎:ウォーターって、水のことでしょ。どうやって水を使って魚を焼くの?

花 子:その仕組みは私もよく知らないの。一緒に調べてみましょう。

〔問題1〕下線部アについて、汗をかくと体温が下がるのはなぜか説明しなさい。

〔問題2〕下線部イについて、イヌが体温を下げるしくみを説明しなさい。

〔問題3〕2人は、ウォーターオーブンについて調べ、その仕組みを次の文のようにまとめました。文中の【 ① 】〜【 ③ 】にあてはまる言葉を答えなさい。
「ウォーターオーブンでは、300℃の【 ① 】を魚に吹き付ける。【 ① 】は魚の表面で冷やされて【 ② 】に変化する。このとき大量の熱が【 ③ 】され。この熱で魚が調理される」

出題のポイント

打ち水の作用については適性検査でも頻出ですが、その反対の作用である凝縮熱の放出にまで着目した問題です。ウォーターオーブンが家にある子なら知っているかもしれませんが、知らなくても太郎君がほぼ解答を言ってくれています。

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打ち水とウォーターオーブン

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