ユニバーサルデザイン

問題

 

 太郎君と花子さんの2人は、バスに乗って出かけました。2人はバスを降りた後、次のような会話をしました。
花 子:さっきのバスは乗り降りがとても楽だったわね。
太 郎:そうだね、あれは「ノンステップバス」という、床を低くして乗り降りの際の段差をなくすように工夫したバスだったね。
花 子:あのバスなら、お年寄りや小さな子ども、それに足の不自由な人でも、楽に乗り降りすることができるわね。
太 郎:乗降口の段差を小さくして、できるだけ多くの人が利用しやすいようにしてあるよね。ノンステップバスみたいに、誰でも利用しやすいように設計したものを何といったっけ。
花 子:「ユニバーサルデザイン」のことね。
    太郎君と花子さんはノンステップバスに興味を持ち、全国でどれくらいノンステップバスが走っているのかを調べたところ、次の(資料1)を見つけました。


〔問題1〕資料1をもとに、全国の乗合バスにおけるノンステップバスの導入率の変化について、具体的な割合と「何倍」という言葉を使って説明しなさい。なお、数字は小数第1位までの概数で表しなさい。

    太郎君はさらに、自分の身の回りにあるユニバーサルデザインについて調べ、次のようにノートにまとめ、花子さんに見せました。

 



花 子:身の回りで他にユニバーサルデザインが使われているものは何かないかしら。
太 郎:家で使っている、シャンプーとリンスのボトル(図1)が、ユニバーサルデザインらしいんだけど、どこがユニバーサルデザインなのかわからないんだ。


花 子:シャンプーのふたがギザギザしているわ。これが
ユニバーサルデザインじゃないかしら。
太 郎:ただの飾りじゃないの?誰のためにふたの形を
変えたんだろう。

〔問題2〕シャンプーとリンスのボトルについて、ふたのデザインの違いがユニバーサルデザインといえる理由を、利用する人の立場に立って説明しなさい。
    

 

太郎君はこれからの社会ではユニバーサルデザインの考え方がますます重要になると考え、調べていく内に、次の資料2を見つけました。

〔問題3〕資料2から読み取れることとして正しいものを次のア〜エからすべて選び、記号で答えなさい。


ア 1975年に比べ、2015年の65歳以上の人数は3倍以上になった

イ 1975年に比べ、2015年の65歳未満の人数は減少している

ウ 2015年に比べ、2060年の65歳以上の人数は減っている

エ 2015年に比べ、2060年の65歳未満の人口は半分以下に減っている

出題のポイント

「ユニバーサルデザイン」がテーマですが、都立型の割合計算が中心の出題になっています。特に割合グラフから実数の変化を読み取る(3)が面倒です。
素早く正確に計算することが都立型適性検査の社会科領域でのポイントです。

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