社会保障の4つの柱

問題

2020次の文を読んで、後の問いに答えなさい。

 私たちは日々の生活で、病気やけがに対する不安や、失業や高齢のために仕事ができなくなってしまうのではないかという不安を抱えています。このような不安が現実のものになると、個人の力だけで生活していくことは困難になると考えられます。そこで、国の責任と国民一人ひとりの協力により、生活をお互いに支え合う社会保障の仕組みが定められています。この制度は日本国憲法に定められた生存権に基づいています。
 
日本のこの制度には大きく四つの柱があります。まず、社会保険です。これは、必要が生じた場合に現金の給付などを受けられる制度です。また、公的扶助は、生活に困っている人たちに生活費や医療費などを国が支給する仕組みです。さらに、自立することが困難な人たちの生活を援助する制度として、社会福祉があります。そして【 A 】は、2020年に発生したコロナウイルスのような感染症の予防などを、保健所を中心にすすめていく制度です。
 社会保障制度は多くの国民によって支えられていますが、現代の日本では
15歳〜64歳の生産年齢人口が減少していて、社会保障制度の新しいあり方を考えていく必要に迫られています。

(1)【 A 】にあてはまる言葉を答えなさい。

(2)日本国憲法に定められた生存権について、生存権は日本国憲法の第何条に定められていますか。

(3)日本のこの制度に関する仕事を、中心として行う省はどこですか。

(4)社会保険について、国による社会保険制度の種類とその説明の組み合わせとして正しいものを次からすべて選びなさい。
ア 健康保険 −病気やけがをした場合にお金が支給されます。
イ 労働者災害補償保険 −労働者が失業・失職した場合にお金が支給されます。
ウ 生命保険 −子どもが誕生した場合にお金が支給されます。
エ 損害保険 −火災・事故などで物品に損害が出た場合にお金が支給されます。
オ 雇用保険 −労働者が失業・失職した場合にお金が支給されます。
カ 生命保険 −死亡した場合にお金が支給されます。

(5)社会保険について、一定の年齢になると、それまでの納付額に基づいてお金が支給される保険を何というか、「保険」に続くよう漢字2字で答えなさい。

(6)公的扶助について、この制度に一般的な名称でもある、所得のない人や低い人に対して国が支給するお金を何というか、漢字4字で答えなさい。

(7)社会福祉について、高齢者や障害者などが社会から隔離されることなく、障害を持たない人とともに暮らせる社会作りを目指した社会福祉の考え方を何といいますか。

(8)15歳〜64歳の生産年齢人口について、現在の日本で生産年齢人口が全人口に占める割合として、最も近い数を次から記号で選びなさい。
ア 80%  イ 70%  ウ 60%  エ 50%

(9)新しいあり方について述べた文として正しいものを次から選び記号で答えなさい。
ア 国民の負担を軽減するため、財源をすべて税金とすることになりました。
イ 社会保障費を軽減するため、安楽死制度が創設されました。
ウ 医療にかからない人には不要なため、健康保険の加入義務をなくしました。
エ 財源の確保を名目に、消費税率の引き上げを行いました。

(10)2020年度予算の内訳を表した次のグラフから、社会保障関係費を選び記号で答えなさい。

 

出題のポイント

公民分野、社会保障制度についての問題です。
公民分野の中でも出題されやすい単元で、その年ごとの数字や時事問題との組み合わせで出題されることも多いので、最新の数字をチェックしておきましょう。

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社会保障の4つの柱

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