農業・漁業のさかんな地域

問題

 右の地図のA~Jのそれぞれの地域について述べた次の文章を読んで答えなさい。

A この台地は大井川の 西岸にあり、明治時代の初めに世の中が変わって職を失った士族や農民によって開墾が始められ、日本一の茶の生産地になった。

B この海岸はリアス式海岸で波がさえぎられ、大きな漁港がいくつも発達している。ここは特に地震による津波の被害を受けやすい。沖合では親潮と黒潮が合流し潮目ができ、かつお・まぐろ・さんま・いわしなどの魚が水揚げされている。

C この海岸では、リアス式海岸を利用して真珠やはまちの養殖が行われている。日当たりがよく、水はけのよい山の斜面を利用してネーブルオレンジや温州みかんが栽培され、日本一のみかんの産地である。

D この平野は温暖な気候を利用してピーマンやきゅうりなどの野菜を栽培し、大型フェリーやトラック輸送で大阪や東京の大消費地へ送っている。

E この平野は火山灰におおわれた台地状の平野で、じゃがいも・てんさい・大豆などを栽培している日本でも代表的な畑作地帯である。経営規模も大きく機械化されている。また、牧草も栽培され酪農も行われている。

F この平野の西部では、木曽川、( ④ )、揖斐川の三大河川が合流し、洪水に悩まされたので輪中集落がつくられた。東部は台地が多く、干ばつに悩まされできたが、1961年に木曽川から用水が引かれ、花や野菜の栽培が盛んになった。用水はこの地域の上水道や工業用水としても利用されている。

G この平野は日本でも有数の稲作栽培の盛んな平野である。江戸時代には北前船で酒田の港から米や紅花が大阪や京都へ積み出された。海岸の砂丘地帯ではメロン栽培も行われている

H この平野は旭川・吉井川の下流にあり、水田の裏作として、い草が栽培されてきた。また、桃やマスカットの温室栽培も行われている。児島湾では,江戸時代から大規模な干拓事業が行われ,広い干拓地で機械化された農業経営が行われている。

I この平野は、遠浅の海を干拓して広げられた平野で、水路網もよく発達し稲作が盛んである。また、最近では、野菜の栽培も多くなってきた。

J この盆地は扇状地が発達し、かつては桑が植えられていたが、鉄道や高速道路の発達により、勝沼を中心にぶどう、一宮を中心に桃などの果樹栽培が多くなってきた。

(1) A~Jの文章はどの地域について説明していますか。その地域名を次のあ~ての中から選び、記号で答えなさい。また,地図の中の(ア)~(ソ)の記号で答えなさい。

あ 新潟  い 甲府 う 讃岐 え 志摩 お 鳥取 か 筑紫 
き 武蔵野 く 岡山 け 濃尾 こ 三陸 さ 庄内 し 十勝
す 牧ノ原 せ 石狩 そ 阿蘇 た 宮崎 ち 長野 つ 宇和 て 根釧

(2) 下線①について、わが国の代表的な茶の生産府県としてまちがっているものをあ~おの中から1つ選び、記号で答えなさい。
あ 三重県  い 京都府  う 青森県  え 鹿児島県  お 宮崎県

(3) 下線②について、この地域の漁港を次のあ~おの中から1つ選び、記号で答えなさい。
あ 銚子  い 釧路  う 焼津  え 気仙沼  お 境 

(4) 下線③について、わが国がもっとも多く大豆を輸入している国をあ~おの中から1つ選び、記号で答えなさい。
あ インド  い  カナダ  う アメリカ合衆国  え フランス
お オーストラリア

(5) ( ④ )に入る河川名を答えなさい。

(6) 下線⑤について、木曽川から知多半島まで引かれているこの用水名を答えなさい。

出題のポイント

地理分野、農業・漁業のさかんな地域について地図と地名、説明文を組み合わせる問題です。
すべて記号とはいえ、選択肢が19個(解答するものは10個)もあり、内容も難しいものが含まれています。
固有名詞を覚えているだけでは解けないので地域ごとの特色をしっかり覚えておきましょう。


PDFファイル

農業・漁業のさかんな地域

プリントのダウンロード