歴史資料読み取りと記述

問題

花子さん太郎君は、社会科の授業で、1853年にアメリカのペリーが日本に来航したことがきっかけで鎖国が終わり、その後、外国との貿易が始まったことを学習しました。そのことについてさらにくわしく調べたいと思って、図書館で勉強しているところです。

太 郎:ペリーは、どのようなルート(航路)で日本にやってきたのかな。

花 子:資料1の、形の変わった地図を見つけたよ。これを見ると、ペリーは〔 ① 〕から〔 ② 〕を通って、日本にやってきたことがわかるね。わたしは、てっきり〔 ③ 〕を横断してきたのかと思っていたわ。

太 郎:本当だ。どうして、こんなに遠回りをしてきたんだろうね。

花 子:本には、その当時の船には〔 ③ 〕を横断するのに必要な燃料が積めなかったことや、この航路沿いの国とすでに貿易をしていたことなどが書いてあるわ。

 〔問題1〕
資料1を元に、会話の①〜③にあてはまる「三大洋」のいずれかを書きなさい。

太 郎:資料2を見ると、開国した日本は複数の国と貿易をしていることがわかるね。

花 子:アメリカとの貿易額の割合は、1860年は高かったのに、その後年々低くなっているわね。どうして低くなったのかしら。

太 郎:資料3のうちの〔 ① 〕から考えると、〔 ② 〕が理由だと考えられるね。

〔問題2〕
太郎君が、上の会話2の〔 ① 〕で選んだ資料として最も適するものを、下の資料3から1つ選び記号で答えなさい。また、その資料をもとに、太郎君が〔 ② 〕でどのような理由を述べたのかを考えて答えなさい。

出題のポイント

(1)は「三大洋」を知らなければ解答のしようがありません。
適性検査にしては珍しい、単純な知識問題です。
正距方位図法で表された地図なのでわかりにくいかもしれませんが、ペリー艦隊はアメリカ東岸からアフリカ南端を経由して、インドからシンガポール、香港へと航海しています。


(2)では複数の資料の中から、1860年代に日米貿易が減少した理由を読み取れるものを探し、その理由を記述します。
特にデータを読み込む必要はなく、貿易の減少と関連すると考えられるものが1つしかないので悩まずに書けるでしょう。

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