燃焼と対流の実験
問題
花子さんと太郎君は、食べ物の保存について話しています。
太 郎:食品を長持ちさせる工夫には、ベーコンやスモークサーモンのように、くん製にして保存するというのもあるよね。
花 子:くん製って、どうやってつくるのかしら。先生に聞いてみましょう。
先 生:くん製は、容器の中に、食材と炭、木材を細かく切ったチップを入れて作ります。木材のチップから出る煙を食材にしみこませることで、くん製になります。
花 子:容器の中で、どうやってチップから煙を出すのですか。
先 生:木材のチップを燃やし続けることが大事です。そのために、容器には2か所の穴を開けておきます。
このダンボール箱を使って、実験してみましょう(図1)。
〔問題1〕煙を十分に食材へしみこませるためには、食材、炭、木材のチップ、2か所の穴を、どのような位置にすればよいですか。〔ダンボール箱を切り開いた図]に、次の【条件】にしたがって、それぞれの適切な位置を書き込みなさい。また、2か所の穴の位置については、そのように考えた理由を説明しなさい。
【条件】①食材をA、炭をB、木材のチップをC、開ける穴をDとして書くこと。
②食材、炭、木材のチップは、〔ダンボール箱を切り開いた図〕の(後ろの面)に書くこと。
③2か所の穴は、〔ダンボール箱を切り開いた図〕の(底の面)以外の面に書くこと。
出題のポイント
くん製をつくるための箱に穴をあける、という問題です。
くん製がどのようなものか知らない受検生も多いでしょうが、箱の中で炭を燃やして、けむりを食材に当てるという解説から、その穴が「炭を燃やすための空気の通り道」であることは理解できるでしょう。
けむりを食材に当てるために対流を利用することも考えると、穴を開ける位置はおのずと決まってきます。
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